墓地には都道府県や市区町村が管理運営する「公営墓地」と公益法人や宗教法人などが運営する「民営墓地」、また、民営墓地の一つですが、檀家制度で成り立っている「寺院墓地」があります。「民営墓地」は永代使用料、管理料が比較的安く、宗旨・宗派を問われず、石材店も自由に選べるところが多いのですが、その代わりに、その地域の住民でなければならないなどの資格制限があります。「民営墓地」は宗旨・宗派を問われず資格制限がないところが多いですが、永代使用料、管理料は公営墓地より比較的高く、指定石材店制度をとっているところが多いです。「寺院墓地」は管理が行き届き、法要の手配もすぐにできますが、その寺院の檀家でなければならないなど、使用に際し制限がある場合があります。
※檀家制度(だんかせいど):檀家とは、葬儀や法事を寺院にまかせ、寺院の財政を援助するためお布施をする俗家のこと。このような檀家と寺院の関係をいいます。。
※永代使用料(えいたいしようりょう):墓地は宅地のように土地そのものが売買されるのではなく、永代使用の権利を得るという形をとります。そこで支払われる代金を「永代使用料」といいます。
※指定石材店制度(していせきざいてんせいど):墓地内における墓石の建立等を、墓地を運営する団体が指定する石材店でしか行えないというものです。指定業者の数は墓地の規模などによって違いますが、数社から、多い所では数十社にも及びます。指定業者以外の石材店でお墓を建てることは認められておりません。