Q&A及び用語説明

お墓に関するQ&A及び用語などを解説させていただきます。

今日、最も多く目にする墓石の形は「和型三段墓」と呼ばれるもので、多くのかたが「お墓」と聞いて思い浮かぶ形ではないかと思います。上部の長方形の石「仏石」(竿石とも呼ばれます)に「〇〇家の墓」や宗派のお題目が刻まれ、その下に上台石・下台石と続きます。下台石の下に「芝台」と呼ばれる台石をあしらった墓石も多く見られます。そして基礎部分として「巻石」を設置するのが一般的な「お墓」と呼ばれるものではないかと思います。

 

【お墓の構成】クリックで拡大

 

近年では価値観の多様化から「故人への想いをあらわしたい」「自分らしいお墓をつくりたい」とのご要望が増えてきています。
従来の形にこだわらずに石の色味や模様を生かしたデザインをあしらい、宗派のお題目等ではなく、思い思いの言葉を刻み、要望によって変化するお墓のご提案させていただきます。

 

<お墓のQ&A・用語解説>

お墓を建てる時期に特別な決まりはありません。
遺骨を何年も自宅に置いておられるかたもいらっしゃいます。
当店のお客様で多いのは、一周忌や三回忌、初盆などの法要にあわせてお墓を建てられるかたです。
仏事を営む日に合わせて建てれば、関係者が一同に会するわけですから、ほかの日にお墓の開眼供養のためだけに集まってもらう負担を省けます。

※開眼供養(かいげんくよう):開眼供養とは、新たにお墓を建てたとき、仏壇を新しく購入したときなどに行う供養のことです。僧侶をお呼びして読経してもらいます。開眼法要、お性根(しょうね)入れ、入魂(にゅうこん)式、魂(たま)入れ、霊(たま)入れなど、様々な呼び方があります。

親類の家のお墓を、自分の家のお墓と同じところに移転して、一緒にお祀りするかたや、親類の家のお墓を撤去(墓じまい)されるかたがいらっしゃいます。当店では墓じまいのほうをご提案させていただいています。ご自身だけで悩まずご家族、特に次にお墓を守ってくれるかたにご相談されてはいかがでしょうか?

※墓(はか)じまい:現在のお墓を撤去し、遺骨を他の墓地に移転、あるいは永代供養墓地に改葬することを指します。ここ数年で最も増えたご相談がこの「墓じまい」です。

墓埋法」には、お墓に誰が入るかといった規定はなく、民法上では「習慣に従って」行うことになっています。宗教上では、宗派によって決まりがあるかもしれませんので、ご自分の所属するお寺で確認をされてはと思います。また、親族で異議を唱える人がなく、お墓を守っていく人たちの合意を得るということも大切です。現代は少子化が進み、その家の跡継ぎがない家は年々多くなっています。名字は違うが同じお墓に入るという事例はこれからますます増えていくのではないでしょうか。

※墓埋法(ぼまいほう):正式には「墓地、埋葬等に関する法律」といい、墓地、納骨堂または火葬場の管理および埋葬等が、国民の宗教的感情に適合し、且つ公衆衛生その他公共の福祉の見地から、支障なく行われることを目的として、昭和23年(1948年)に制定された日本の法律です。埋葬法(まいそうほう)と略されることもあります。

一般的に御影石のお墓の汚れで最も多いのは、水垢によるものだと思います。固く絞ったタオルで拭いても取れない黒ズミ等には、市販の塩素系カビ取り剤を散布し、ナイロンブラシ等でこすり落とします。掃除の後は十分に水で洗剤を洗い流してください。それでも落ちない頑固な汚れは、専用の薬品を使用したり、物理的にこすり取る等の方法がありますが、石材を傷めてしまう危険が高いので、石材店に依頼してください。

形としては、角柱塔型の「和型」と横長で基本的に背の低い「洋型」、このほか、「和洋折衷型」、「五輪塔」、「神道碑」、そして型にとらわれず個性的な「ニューデザインタイプ」などがあります。使用される石材は「御影石」と呼ばれる花崗岩が一般的です。価格については、墓石の大きさと使用される石材の種類によって決まります。

墓地には都道府県や市区町村が管理運営する「公営墓地」と公益法人や宗教法人などが運営する「民営墓地」、また、民営墓地の一つですが、檀家制度で成り立っている「寺院墓地」があります。「民営墓地」は永代使用料、管理料が比較的安く、宗旨・宗派を問われず、石材店も自由に選べるところが多いのですが、その代わりに、その地域の住民でなければならないなどの資格制限があります。「民営墓地」は宗旨・宗派を問われず資格制限がないところが多いですが、永代使用料、管理料は公営墓地より比較的高く、指定石材店制度をとっているところが多いです。「寺院墓地」は管理が行き届き、法要の手配もすぐにできますが、その寺院の檀家でなければならないなど、使用に際し制限がある場合があります。

※檀家制度(だんかせいど):檀家とは、葬儀や法事を寺院にまかせ、寺院の財政を援助するためお布施をする俗家のこと。このような檀家と寺院の関係をいいます。。

※永代使用料(えいたいしようりょう):墓地は宅地のように土地そのものが売買されるのではなく、永代使用の権利を得るという形をとります。そこで支払われる代金を「永代使用料」といいます。

※指定石材店制度(していせきざいてんせいど):墓地内における墓石の建立等を、墓地を運営する団体が指定する石材店でしか行えないというものです。指定業者の数は墓地の規模などによって違いますが、数社から、多い所では数十社にも及びます。指定業者以外の石材店でお墓を建てることは認められておりません。

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